自分が作った達成感
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裏方の隠れた喜び
普段、我々が何気なく乗るエレベーター。その裏には技術者たちの涙ぐましい努力が隠されている。そんな技術者の一人がエレベーター製造部門の潜道 尚文だ。「みなさんが”普通に”乗っている、その事実が僕にとっては嬉しいんです。」彼は自分が関わったエレベーターが安全に働いていることを見ると、誇らしげな気分になるそうだ。
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カタチを作っていく
エレベーターの製造には幾ばくかの、型が存在する。しかし、設置スペースや装飾はバラバラで一筋縄にはいかない。「安全第一で、出来るだけ依頼者の要望にも応えています。そこが腕の見せ所ですから。」彼は依頼者と綿密に打ち合わせを繰り返し、デザインを工業的な設計へ落とし込んでいく。
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この世にないものを作る
法律や安全面の問題から依頼者との折衝もあると云う。「様々な縛りで苦労することも多いですね。でも、苦労した分、今までにないものが完成すると喜びは大きいです。」前例のないものを自分の手で作り、世界をより良くする。これを実感できるのは、一から製造に関わる技術者の特権であろう。